100人に通用しても、目の前の「1人」に合うとは限らない。

100人に通用しても、目の前の「1人」に合うとは限らない。

こんにちは、

京都 西京区 桂の桂中・桂川中対象

毎日塾に通える個別指導塾

遊学館の塾長の鶴崎です。

塾を運営していると、正直に申し上げて、こう言いたくなる場面があります。

「これまで多くの子がこの方法で伸びたから、大丈夫ですよ」と。

確かに、過去のデータや合格実績は一つの指標になります。

しかし、私はいつも自分にこう言い聞かせています。

「今までの100人に合った指導が、次の1人にも必ず合うとは限らない」

中学生は、大人が想像する以上に一人ひとり違います。

同じ中学2年生で、同じような偏差値だったとしても、中身は全くの別物です。

  • 理解のスピードが速い子、じっくり深める子

  • つまずくポイントが計算なのか、文章の読解なのか

  • やる気のスイッチが「競争」で入る子、あるいは「承認」で入る子

  • 声かけ一つで前を向く子もいれば、黙って見守ることで自走し始める子もいます。

「同じ指導で、同じ結果が出る」ことは、教育の現場ではほとんどありません。

だからこそ、私は実績にあぐらをかかないことを自分に課しています。

「この子にとって、今のこのやり方は本当にベストか?」

それを考えるのを止めた瞬間、指導は血の通わない「ただの作業」になってしまうからです。

保護者の皆様にとって、「実績のある塾」が安心材料になるのは当然のことだと思います。

でも、本当の意味での「安心」は、過去の合格実績ではなく、

「今、目の前のわが子をどれだけ見てくれているか」にあるのではないでしょうか。

  • 分かったふりをして、無理に頷いていないか?

  • 本当はどこでペンが止まっているのか?

  • 家で机に向かうとき、どんな表情をしているのか?

こうした数字に表れない部分を見逃さず、必要であればこれまでのやり方を捨てる。

「指導を変える勇気」を持つこと。

それこそが、「その子に合う塾」であり続けるために、最も大切な姿勢だと信じています。

もし今、保護者様の中で「うちの子、ちゃんと見てもらえているのかな?」という

不安が少しでもあるのなら、それは決して過保護でも考えすぎでもありません。

わが子に合うやり方を、悩みながら探し続けること。

その想いは、私たち塾講師も、親御様も、同じです。

大切なお子さんの「今」を、一緒に見守らせてください。