中学生の「真面目に勉強しているのに成績が上がらない」本当の理由

中学生の「真面目に勉強しているのに成績が上がらない」本当の理由

中学生のお子さんをお持ちの保護者様から、毎年必ずといっていいほど受けるご相談があります。

「うちの子、家では真面目に机に向かっているのに、どうしても成績が上がらないんです」

保護者様としては、お子さんが頑張っている姿を見ているだけに、

テストの点数が返ってくるたびに歯がゆい思いをされていることでしょう。

お子さん自身も「あんなにやったのに…」と自信を失いかけているかもしれません。

しかし、20年以上にわたり現場で多くの子どもたちを見てきた経験から、

あえて少し厳しい、しかし非常に重要な「現実」をお伝えさせてください。

「真面目に勉強しているのに成績が上がらない」というケースの多くは、

目標とする学力帯の生徒たちと比べると、実は「まだまだ不真面目(=勉強量が足りていない)」

ということがほとんどなのです。

「真面目の基準」は家庭や生徒によって全く違う

「真面目に勉強している」という言葉ほど、人によって解釈が違うものはありません。

例えば、あるご家庭での「真面目」は次のような状態かもしれません。

・学校の宿題を毎日忘れずにやっている

・テスト前には、スマホを置いて1日2時間勉強している

・提出物のワークをテスト前日までに終わらせている

確かに、これらは素晴らしいことです。

決してサボっているわけではありません。

しかし、もしお子さんが「平均点以上を取りたい」「上位校を目指したい」と考えているのであれば、

その程度の真面目さでは、残念ながら良い成績を取ることは難しいのです。

成績上位層の「当たり前」は次元が違う

成績を大きく伸ばし、目標を達成していく上位層の子どもたちを観察していると、

彼らにはある共通点があります。

それは、「誰よりも、圧倒的な量の勉強をこなしている」ということです。

彼らにとっての「真面目」の基準は、以下のようなレベルにあります。

・ワークは「終わらせる」ものではなく「3周以上繰り返す」もの

・間違えた問題は、答えを見て納得するだけでなく、翌日・翌週にもう一度自力で解き直す

・「親や先生に言われたから」ではなく、

「自分が点数を取るために必要だから」やる(=当事者意識)

つまり、「成績が上がらない」と悩む生徒の多くは、

自分の学力帯の基準の中で「真面目」にやっているだけであり、

上の学力帯の子どもたちと比較すると、単純に「圧倒的に量が足りていない」

「反復練習が足りていない」というシンプルな事実にぶつかります。

「効率の良い勉強法」の罠

このお話をすると、「では、もっと効率の良い勉強法を教えてください」と仰る

保護者様がいらっしゃいます。

しかし、ここにも大きな落とし穴があります。

本当の意味での『効率』というのは、たくさんの失敗や経験、

つまり圧倒的な量の練習を積み重ねた先に、自然と身につくものです。

最初からラクをして効率だけを求めても、基礎的な体力(独学力)がついていないため、

少し問題の傾向が変わるとすぐに応用が効かなくなってしまいます。

保護者ができるサポートとは?

では、親としてどう接すれば良いのでしょうか?

「今のままじゃダメよ!もっと上の子はやってるわよ!」と叱り飛ばすのは逆効果です。

家庭内で「勉強しなさい!」という言葉が飛び交うと、お互いにストレスが溜まり、

家庭から笑顔が消えてしまいます。

大切なのは、お子さん自身に「基準の違い」を体感させることです。

・「作業」と「勉強」を分ける

ただノートを綺麗にまとめることや、ワークの空欄を埋めるだけの「作業」になっていないか、

お子さんと一緒に確認してみてください。

「それをやって、テストで一人で解けるようになる?」と問いかけることで、

学習への「当事者意識」を芽生えさせます。

・勉強に集中できる環境に身を置く

家は本来「リラックスする場所」です。

無理に家で高い基準の勉強をさせようとするのではなく、

基準の高い生徒が集まる塾などの自習室を活用し、

「集中して結果を出す場所」と空間を切り分けるのも一つの手です。

最後に

「真面目さ」は、お子さんの素晴らしい長所です。

その長所を「結果」に結びつけるためには、

基準をほんの少し上に設定し直し、圧倒的な量をこなす覚悟を持つこと

「うちの子の真面目さは、目指す目標に見合っているだろうか?」

ぜひ一度、そんな視点でお子さんの学習状況を見守ってみてください。基準が変われば、行動が変わり、必ず成績という結果として返ってきます。