【指導歴20年の塾長が警告】
子供の失敗を奪う「優しい虐待」が、社会を舐めた大人を作る
こんにちは。
京都市西京区桂にある進学型個別補習塾『遊学館』で塾長の鶴崎です。
この道に入って20年、これまで数え切れないほどの中学生・高校生、
そしてその親御さんと向き合ってきました。
本日は、中高生のお子さんを持つ親御さんに向けて、少し耳の痛い、
しかし子供の将来を左右する非常に重要なお話をさせていただきます。
テーマは、現代の多くの子育てに潜む「優しい虐待」についてです。
「痛い目を見ないと分からない子」は昔も今もいる
長年子供たちを見てきて確信していることがあります。
それは、「痛い目を見ないと学習できない子は、いつの時代も一定数いる」ということです。
昔の子供たちは、子供のうちにたくさん痛い目に遭っていました。
宿題を忘れて先生に雷を落とされる、友達と喧嘩して孤立する、
準備をサボって部活の試合で大恥をかく……。
そうやって擦り傷を作り、「世の中、自分の思い通りにはならない」
「怠けたら自分が損をする」という社会のルールを、大人になる前に学習できていたのです。
「先回り」という名の優しい虐待
ところが今はどうでしょう。 周りの大人たちが必死になって、
子供が痛い目に遭わないように、失敗しないようにと、先回りして障害物をどけてしまっています。
・忘れ物をしそうになったら親が届ける
・成績が下がりそうになったら親が必死に勉強のスケジュールを管理する
・人間関係で少しでもトラブルがあれば、すぐに大人が介入する
親御さんからすれば、我が子が傷つくのを見たくないという「愛情」のつもりかもしれません。
しかし、私はこれを「優しい虐待」だと考えています。
なぜなら、子供から「失敗から学ぶ権利」を奪っているからです。
社会を舐め腐ったまま大人になる悲劇
「優しい虐待」を受けて育った子供は、挫折や失敗の痛みを経験しないまま、
年齢だけを重ねて大人になります。
その結果どうなるか。
「自分が何かミスをしても誰かが助けてくれる」「社会は自分に優しくしてくれるはずだ」と、
社会を完全に舐め腐った大人が完成します。
ここからが、本当の悲劇の始まりです。
子供のうちは大人が「怒って」くれますが、
大人になると社会はただ「見捨てる」だけです。
遅刻を繰り返す、期日を守らない、自分のミスを他人のせいにする……。
そんな大人に対して、会社の人や世間はわざわざ「それはダメだよ」と教育などしてくれません。
「あいつは使えない」「関わらないでおこう」と、静かに見捨て、距離を置くだけなのです。
子供の頃の小さな擦り傷を避けた代償として、
大人になってから「社会からの孤立」という致命傷を負うことになります。
親御さんへ:今ならまだ間に合います
中学生・高校生という時期は、大人になる前の最後の練習期間です。
親御さんにお願いしたいのは、「子供に正しく痛い目を見せる勇気」を持つことです。
・失敗を先回りして防がない
宿題を忘れたら、学校で先生に叱られればいいのです。
テスト勉強をサボったら、赤点を取って絶望すればいいのです。
・結果の責任は本人に取らせる
失敗したときに「だから言ったじゃない!」と責めるのではなく、
「今回は残念だったね。次はどうする?」と、本人に考えさせてください。
親の役目は、子供の目の前の石をどけることではありません。
子供が石につまずいて転んだときに、致命傷にならないように見守り、
立ち上がるのを後ろで応援することです。
まとめ:本当の愛情とは「自立」させること
目先の失敗から子供を守ることは、一見優しく見えて、実は子供の未来を奪う「優しい虐待」です。
いつか必ず、子供は親元を離れて厳しい社会を生きていかなければなりません。
そのときに、誰からも見捨てられない、逞しく生き抜く力を身につけさせることこそが、
本当の親の愛情ではないでしょうか。
お子さんが中学生・高校生の今なら、まだ間に合います。
少し勇気を出して、お子さんから「失敗する機会」を奪わないようにしてあげてください














