「時間がない」に悩むお母さんへ
先にやる子が有利なる理由
こんにちは、
京都 西京区 桂の桂中・桂川中対象
毎日塾に通える個別指導塾
遊学館の塾長の鶴崎です。
多くの中学生・高校生とそのご家庭をサポートして来ました。
面談でよくお母様方から伺う言葉があります。
「毎日部活で忙しいから、平日は勉強まで手が回らなくて…」
「高校受験、まだ先だから、今は様子を見ています」
お気持ちは痛いほど分かります。
今の教育環境は本当に忙しい。
ですが、今日は長年の指導経験から、
あえて皆さんの「常識」に一石を投じたいと思います。
錯覚:「勉強に必要な時間」は、先でも後でも変わらない
多くの親御さんが持つ誤解があります。
それは、 「今は忙しいから、時間ができたらまとめてやろう」 という考えです。
しかし、成長に必要な絶対量は変わりません。
たとえば、
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高校で通用する英単語2000語の習得。
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受験数学の土台となる基礎計算力。
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難解な文章を読み解く論理的思考力。
これらは、中1からコツコツやっても、
受験学年で慌てて始めても、
必要とされる練習時間(インプットとアウトプットの総和)は、
結局のところ同じです。
何が違うのか? それは、「時間の使い方」ではなく、「心の状態」です。
この差は、才能ではなく、ただのタイミングです。
「今は時間がない」は、子どもをあとで一番苦しめる選択
「今は忙しいから、もう少し落ち着いてから」
この言葉は、一見、目の前のわが子を守る優しい言葉に聞こえます。
しかし、これは問題を先送りしているだけです。
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中1, 2で基礎を怠ったツケは、中3の春に必ず回ってきます。
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部活引退後の限られた時間で、2年分の穴を埋めようとするとき、子どもは精神的にも肉体的にも
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限界まで追い込まれます。
私は毎年、涙ながらに「もっと早くやっておけばよかった」と
後悔する生徒を何人も見てきました。
そのとき、本人を一番追い詰めるのは、
「時間がない」という状況を作り出した自分自身への後悔なんです。
先にやる子が「心に余裕」を持てる本質的な理由
勉強の基礎を早めに積み上げた子は、心の余白を持てます。
・テスト前の焦りがない: 基礎が固まっているから、応用問題にじっくり取り組む時間が持てる。
・失敗を恐れない: 一度失敗しても、土台があるため、すぐに原因を分析し、
立て直す(リスタートする)ことができる。
・勉強に「追われない」: 自分のペースで主体的に学習できるため、
受験を「乗り越えるべき試練」ではなく「目標」として捉えられる。
この「心の余白」こそが、受験という長期戦を制する上での最大の武器です。
これは、能力的なアドバンテージではなく、
時間的アドバンテージを適切に活用した結果にすぎません。
塾長が提案する、お母さんにできるたった一つの声かけ
「時間がない」とお子さんと一緒に嘆くのはやめましょう。
代わりに、この一言を静かに伝えてください。
「今、少しでもやっておくと、未来の自分をすごく助けてあげられるよ」
完璧を求める必要は全くありません。
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毎日たった30分。
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いや、15分でも構いません。
未来の自分を助ける時間。
この感覚をお子さんに持たせることこそ、親御さんにできる、最も効果的なサポートです。
結びに
長年の指導経験から、私は確信しています。
「時間がない」という言葉は、安易な逃げ道であり、
本人をあとで一番苦しめる毒になり得ます。
逆に、今できることを少しずつ積み重ねた子は、中3で確実に、静かに有利になります。
勉強は、才能よりも「タイミング」です。
早く始めた子が、静かに、そして圧倒的に有利になる。
それだけは、間違いありません。
まずは今日、たった15分の「未来の自分を助ける時間」から始めてみましょう。













