読解力とは何か?ただ読む力ではない

読解力を伸ばすために、

塾長として大切にしている3つの力とその鍛え方

こんにちは、

京都 西京区 桂の桂中・桂川中対象

毎日塾に通える個別指導塾

遊学館の塾長の鶴崎です。

「うちの子、問題文をちゃんと読んでない気がするんです…」

「国語が苦手で、何が聞かれているのか分かってないようなんです…」

保護者の方からこうした相談を受けることは、塾長として本当に多いです。

そして、そのたびに私は「それは『読解力』の問題ですね」とお答えしています。

読解力とは何か?ただ読む力ではない

そもそも『読解力』とは何なのでしょうか?

読解力とは、単に文字を読む能力ではありません。

『書かれている内容を理解し、必要な情報を整理し、自分の中で再構築する力』のことです。

これは国語の試験だけでなく、数学の文章題や、理科・社会の記述問題にも関わってくる

非常に重要な力です。

実際、読解力が弱いと、すべての教科で『伸び悩み』が起こります。

読解力を伸ばすためには、単に「たくさん読む」だけでは足りません。

実際に子どもたちを見ていて、必要だと感じるのは、以下の3つの力です。

① 言葉を正確に受け取る力(語彙力+語感)

文章を読んでも内容が入ってこない子の多くは、「知らない言葉が多い」

「言い回しの意味がつかめない」といった語彙の問題を抱えています。

🔧 鍛え方:

  • 読んだ文章から『知らない言葉』を1日1つ調べてノートに書く
    → 短くてもいいので、意味と例文を自分の言葉でまとめる。

  • 親子の会話で「今の言い回しってどういう意味だと思う?」と問いかける
    → 実生活の中で語彙を深めることができます。

② 必要な情報を見抜く力(要点把握力)

問題文や説明文の中から「何が大事か」「何が聞かれているか」を素早く見抜く力は、

読解力の中でも最重要です。これが弱いと、設問の意図とズレた解答になりがちです。

🔧 鍛え方:

  • 段落ごとに「一番大事な文」を線で引く練習をする
    → 慣れてきたら「なぜその文を選んだのか」理由も言わせると◎。

  • 説明文なら「筆者が一番言いたいことは何か?」を毎回書かせる
    → 書き出すことで『読みっぱなし”』を防げます。

③ 文章を筋道立てて理解する力(論理的読解力)

特に中学生以上で差がつくのが、「因果関係」「対比」「具体と抽象」といった

論理の読み取りです。これができると、記述問題でも要点を押さえた答案が書けるようになります。

🔧 鍛え方:

  • 「なぜ?どうして?」を口ぐせにする
    → 本文の展開をただ追うのではなく、「筆者の考え」や「理由のつながり」をつかむ力を養えます。

  • 接続語(だから・しかし・つまり)に注目して文章構造を分析する
    → 小テストで「この『だから』は何に対する理由か?」と問うと効果的。

家庭で簡単にできる読解力トレーニング

「うちの子、読解力をどう鍛えたらいいか分からない」という方へ。

家庭でも簡単に取り組める方法を一つご紹介します。

📘 3行要約トレーニング

  • 新聞のコラムや短めの物語を読んで、「3行で要約してみて」と促します。

  • ポイントは「誰が・何をして・どうなったか」の3点を意識させること。

この練習は、短時間でできて効果も高く、家庭学習にもぴったりです。