「ピアノ」ができる子に勉強ができる子が多いのは
こんにちは、
京都 西京区 桂の桂中・桂川中対象
毎日塾に通える個別指導塾
遊学館の塾長の鶴崎です。
「賢い子って、だいたいピアノ習ってるよね」
「だからうちの子もピアノを習わせたほうがいいのかな…?」
お母さん方とお話をしていると、こういう声を本当によく耳にします。
たしかに、勉強ができる子・成績の良い子の中には、
ピアノ経験者が多いです。
ただ、ここで一つだけハッキリお伝えしておきたいことがあります。
「ピアノを習えば賢くなる」わけではない
ということです。
大事なのは「ピアノ」そのものではなく「反復練習で身につく力」
ピアノができる子に勉強ができる子が多いのは、
ピアノという習い事の【中身】が勉強と相性がいいからです。
ピアノの上達に必要なのは、結局ここに尽きます。
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毎日コツコツ練習する
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同じフレーズを何度も何度も繰り返す
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できなかったところを切り取って、ゆっくり弾き直す
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先生に注意されたところを意識してもう一度やってみる
この「地味な反復」を通して、
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我慢して続ける力
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できるまで繰り返す粘り強さ
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「昨日よりちょっとできた」という小さな成長に気づく力
こうした力が、少しずつ育っていきます。
そして、この力はそのまま勉強にも使えるんです。
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英単語の暗記
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漢字の練習
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計算問題の反復
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テスト直しや間違い直し など…
どれも「わかるまで・できるまで繰り返す力」が必要ですよね。
だからこそ、
ピアノを通して【反復練習の大切さ】を体感できた子は、
勉強でも伸びやすいというだけの話なんです。
ピアノでなくても、野球でもサッカーでも同じ
ここで勘違いしてほしくないのは、
「賢くしたいならピアノ一択!」
ではない、ということです。
上達の過程に「反復練習」があるものなら、
正直、ピアノでなくても何でもいいんです。
たとえば…
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野球なら、素振りやキャッチボールを毎日繰り返す
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サッカーなら、リフティングやドリブルの基礎を何度も練習する
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書道なら、同じ字を何枚も書いて整えていく
こういうことを 自分で続けてきた子 は、総じて賢いです。
なぜかというと、
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「うまくなるには繰り返すしかない」
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「一回やっただけでは身につかない」
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「コツコツ続けると、ある日ちょっとできるようになる」
という【上達の原理】を、身をもって知っているからです。
この「上達の原理」を知っている子は、
勉強のときにも自然とそれを使えるようになります。
よくある【もったいない誤解】
ここで、少しもったいないなと思う場面があります。
それは、
「ピアノを習えば、勉強もできるようになるんですよね?」
と、【習い事そのもの】に魔法を期待してしまうケースです。
実際には、
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レッスンには通っているけど、家ではほとんど練習しない
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言われたからやっているだけで、自分からは練習しない
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間違えたところをそのままにして、最初から通して弾くだけ
こういう状態だと、
ピアノを何年習っていても、
先ほどの「反復練習で身につく力」はなかなか育ちません。
もちろん、音楽に触れること自体は素晴らしいことです。
ただ、「勉強にも活きる力」という意味では、
どれだけ【繰り返し】と【粘り強さ】を経験できているか
が決め手になります。
保護者としてできる、シンプルだけど大きなサポート
では、お母さんにできることは何か。
ピアノでも、野球でも、サッカーでも、
どんな習い事でも共通して言えるのは、
「上達=反復練習なんだよ」
というメッセージを、
日常の声かけの中に少しだけ混ぜてあげることです。
たとえば、
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「一回でできなくて当たり前だよ。何回もやってたら必ず変わるよ」
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「昨日よりちょっと良くなったね。それが一番大事なんだよ」
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「間違えたところをもう一回やるの、偉いね。それが一番伸びるやり方だよ」
こうした言葉は、
習い事にも勉強にも、どちらにも使える声かけです。
お子さんの中に、
「できるようになるまで繰り返してみようかな」
という【芽】が出てくれば、
それはそのまま勉強のときにも活きてきます。
習い事は「賢さを育てる道具」の一つ
最後にもう一度整理すると…
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「賢い子はピアノをやっている」は半分だけ正しい
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正しくは「反復練習の大切さを体で知っている子は賢くなりやすい」
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その【反復練習】は、ピアノに限らず、野球でもサッカーでも何でもいい
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習い事自体よりも、「コツコツ続ける経験」が勉強に直結する
ということです。
「うちの子、ピアノ習ってないから…」と
不安に感じる必要はまったくありません。
大事なのは、
「何か一つでいいから、
コツコツ続ける経験をさせてあげること」
そして、
「一回でできなくても大丈夫。
何度もやれば必ず変わるよ」
というメッセージを、
お母さんがそっと支えてあげることです。
その積み重ねが、
テスト勉強や受験勉強のときに、必ずお子さんを助けてくれます。
ピアノでも、スポーツでも、勉強でも。
【反復できる子】は、時間をかけて必ず伸びていきます。
お子さんが何かに一生懸命取り組んでいる姿を見かけたら、
ぜひその「反復のがんばり」に目を向けて、
たくさん褒めてあげてくださいね。















