「自学自習」の本当の意味とは?

【中学生の親御さんへ】「自学自習」の本当の意味とは?

20年指導してきた塾長が教える、成績が伸びる子の共通点

こんにちは。

進学型個別補習塾「遊学館」で、塾長として自ら生徒たちの完全サポートを行っています。

20年以上にわたり多くの中学生を指導してきましたが、

面談の席で親御さんから最もよくお聞きするお悩みが「うちの子、家で自分から勉強しなくて…」

「どうすれば自学自習できるようになりますか?」というものです。

中学生にもなれば、親があれこれ言わなくても自分で勉強を進めてほしい。

そう願うのは当然のことです。

しかし、実は多くの方が「自学自習」の本当の意味について、少し勘違いをされています。

今回は、本当の意味で「自学自習ができる子」になるために、

絶対に欠かせないたった一つのステップについて、わかりやすくお話しします。

「自学自習」は「好き勝手に勉強すること」ではない

「自学自習」という言葉を聞くと、どんな姿を想像するでしょうか?

自分のペースで、自分の好きなタイミングで、好きな教科を勉強する……

もしそんな風にイメージしているとしたら、それは自学ではなく、

ただの「好き勝手」になってしまっているかもしれません。

厳しい言い方になってしまいますが、自分との約束を守れない子に、自学自習はまず不可能です。

「今日はゲームをしたら夜8時から勉強しよう」 「週末にワークを3ページ進めよう」

そうやって自分で決めたはずのルールすら守れず、誘惑に負けてしまう状態では、

本当の意味で自分の学習をコントロールすることはできないのです。

まず必要なのは「決められた期限までにやり切る力」

では、ゼロから自立した学習者を育てるためには何が必要なのでしょうか?

それはとてもシンプルで、

「決められたことを、決められた期限までにやり切る力」をつけることです。

学校の提出物を、テスト前の期日までに必ず終わらせる。

まずはここからです。

自分の好きな勉強をする前に、あるいは効率のいい勉強法を探す前に、

「与えられた課題を、ルール通りに期限内に終わらせる」という基礎の基礎を

徹底する必要があります。

「やり切る過程」で一生モノの力が育つ

なぜ「決められたことをやり切る」ことがそこまで重要なのでしょうか。

それは、期限を守ろうと奮闘するその過程で初めて、「計画性」や「見通しの立て方」が

身についていくからです。

期限までに終わらせるためには、「いつまでに、どれくらいの量をやればいいのか?」を

逆算しなければなりません。

最初はうまくいかず、前日に徹夜をしてしまうこともあるでしょう。

しかし、その失敗を繰り返しながら

「これくらいの量なら、3日前から始めないと間に合わないな」という

感覚(見通しを立てる力)を掴んでいくのです。

そして、その見通しに合わせて「じゃあ今日はこれをやろう」と、

具体的な行動の仕方が定まっていきます。

このステップを飛ばして、いきなり「さあ、自分で計画を立てて自学自習しなさい」と言っても、

子どもたちにはどう動いていいか分からないのです。

家庭学習でぶつかる壁と、環境づくりのヒント

とはいえ、ご家庭で親御さんが「期限までにやり切りなさい!」と管理し続けるのは、

お互いにとって大きなストレスになりますよね。

家にはスマートフォンやテレビ、ゲームなど、魅力的な誘惑がたくさんありますから、

意志の力だけでやり切るのは大人でも至難の業です。

だからこそ、環境の力を借りることも大切です。

私が指導する遊学館では、「定額制・通い放題」のシステムを導入し、

まずは塾という整った環境で圧倒的な量をこなすことを大切にしています。

勉強を宿題としてご家庭に丸投げするのではなく、塾の教室内にいる間に

「今日やるべきことを完全にやり切る」という経験を積んでもらうためです。

最初は効率が悪くても構いません。

まずは「期限までに必ず終わらせる」という経験を積み重ねる。

その確かな土台があって初めて、効率の良い「自学自習」へと羽ばたいていくことができるのです。

焦らず、小さな「やり切る」から始めよう

中学生の勉強は、一朝一夕で完成するものではありません。

「うちの子はまだ全然自分で勉強できない」と焦る必要はありません。

まずは「今日出された課題を、今日中に終わらせる」「明日の提出物を、今日カバンに入れる」。

そんな小さな「やり切る」体験から始めてみてください。

その積み重ねが、やがて自分の力で未来を切り拓く「自立した力」へと必ず繋がっていきます。

親御さんはぜひ、その「やり切った」瞬間を見逃さず、たくさん認めてあげてくださいね。