受験生の夏休みは「計画倒れ」を経験する最高のチャンスです
夏休みの勉強計画、全部終わらなくても「大成功」な理由
中学生や高校生のお子さんを持つお父さん、お母さん、毎日お疲れ様です。
いよいよ長い夏休みですね。
とくに受験生のお子さんがいるご家庭では、「この夏休みで一気に成績を上げるぞ!」と
お子さん自身がやる気に満ちている時期かもしれません。
「あれもやろう」「これもやろう」と、
朝から晩までぎっしり詰まった勉強の計画表を作っているお子さんの姿を見ると、
親としては「こんなにたくさん、本当にできるのかな?」と心配になることもあると思います。
でも、この夏休みは、あえてお子さんにその「目一杯の計画」を立てさせて、
全力で取り組ませてあげてください。
そして、夏の終わりに、ある一つの大切な事実に気づいてほしいのです。
それは、「1ヶ月以上もあるあんなに長く思えた夏休みでも、
実際にできる勉強の量はそれほど多くない」ということです。
そして、
「一つのことを本当に身につけるには、自分が想像していたよりもずっと長い時間がかかる」
ということです。
もしお子さんが、8月の終わりにこの事実に気づけたなら、
今年の夏休みの勉強はそれだけで「大成功」と言っていいと私は思っています。
現実の受験勉強は、インターネットや本によくあるような
「たった数ヶ月で成績が急にあがった」という都合のいいお話のようには進みません。
わからない数学の問題を1問理解するだけで、
1時間以上かかってしまうことだって普通にあります。
完璧に暗記したはずの英単語を次の日には忘れていて、
また覚え直すのに時間がかかることもあります。
計画通りに進まない。
時間が全然足りない。
そういう現実を、夏休みのうちに知ることがとても大切なんです。
夏のうちに「勉強には時間がかかるんだ」
「時間はあっという間に過ぎるんだ」と身をもって知ったお子さんは、どうなるでしょうか。
「このままのペースじゃ間に合わないかもしれない」という
良い意味での危機感を持つようになります。
そして、秋から冬にかけての残された時間を、1分1秒でも大切に使うようになります。
反対に、この現実を知らないまま秋を迎えてしまったお子さんはどうなるでしょうか。
「まだまだ時間はある」
「その気になって本気を出せば、冬からでも何とかなるだろう」という思い込みを持ったまま、
ダラダラと過ごしてしまいます。
そして、いよいよ入試が近づいてきた冬になってから
「全然時間が足りない!」と慌てることになります。
でも、冬になってからそのことに気づいても、もう遅いのです。
入試の日は決まっていて、取り返す時間は残っていないからです。
だからこそ、親御さんにお願いしたいことがあります。
夏の終わりに、お子さんが「計画通りに全然進まなかった」と落ち込んでいたら、
決して「だから最初から無理だって言ったでしょ」と責めないでください。
「一つのことを覚えるのって、すごく時間がかかるんだね。
それに気づけたのは、この夏一番の収穫だよ。
ここからどうやって時間を大切に使っていくか、一緒に考えていこう」と
声をかけてあげてください。
時間には限りがあること。
勉強を身につけるには時間がかかること。
この当たり前だけれど一番大切なことを、お子さんが自分で体験して学ぶための夏休み。
ぜひ、そんな風に大きな気持ちでお子さんの夏の挑戦を見守ってあげてください。














