「答え」を追いかける子、「原理」を探す子

「答え」を追いかける子、「原理」を探す子

──その差は5年後、10年後に表れます

こんにちは、

京都 西京区 桂の桂中・桂川中対象

毎日塾に通える個別指導塾

遊学館の塾長の鶴崎です。

中学生の定期テスト前、ある男の子が先生にこう聞きました。

「ここの答えって何ですか?」

一方で、別の子はこう聞いてきました。

「なんでこの答えになるんですか?」

どちらも学びの場ではよくある光景です。

けれど、この『問いの質』の違いが、5年後、10年後に取り返しのつかない差を生むとしたら…

どう感じられますか?

答えを知りたがる子は「今」を越えられない

答えを知りたがる子は、テストで点を取ることを最優先にします。

「どう書けば丸になるか」「この問題の正解は何か」にばかり意識が向いていて、

なぜその答えになるのか、何が問われているのかには興味を示しません。

一見、要領よくその場を乗り切っているように見えます。

でも、それは『今だけ」の学び。

知識は深く根を張らず、忘れればゼロに戻る。

応用もできず、ちょっとひねった問題には歯が立たなくなる。

原理を知りたがる子は「未来」をつかみにいく

一方、原理を知りたがる子は時間がかかります。

すぐには結果が出ないことも多い。

でも、なぜこうなるのか、どこに目をつけるべきか、自分の頭で理解しようとします。

たとえ間違えても、それが学びのヒントになると信じて、怖れません。

そうして積み上げた理解は、やがて教科を越え、

高校、大学、社会人になっても武器になります。

この差は、5年後に「思考力」として現れる

答えを追いかけた子は、いつしか『答えのある問題』しか解けなくなります。

高校に入り、大学受験を迎えたとき、

「なぜそうなるのか」「この資料から何を読み取るのか」

といった『思考型の問い』に対応できません。

一方で原理を追いかけてきた子は、初めて見る問題に対しても、

「とりあえず読んで、分かるところから考えよう」と立ち向かうことができます。

私たち大人にできること

子どもが「これ答えなに?」と聞いてきたとき、

すぐに教えるのではなく、こう返してみてください。

「なんでそうなると思う?」

「自分なりに考えてみた?」

「どこが分からないのか、一緒に整理してみようか」

最初はもどかしさを感じるかもしれません。

でも、それが「自分で考える」力を育てる第一歩です。

最後に

「答えを知る子」と「原理を知る子」――

どちらが将来、自分の力で未来を切り拓いていけるか。

それは火を見るより明らかです。

中学・高校の学びは、ただのテストの点数争いではありません。

『どう考えるか』の訓練でもあります。

今この瞬間からでも遅くはありません。

お子さんが「原理を探せる子」に育つように、

私たち大人がその学びの姿勢を支えていきましょう。