うちの子、自分のことを全然話さないんです…

「うちの子、自分のことを全然話さないんです…」というお母さんへ

こんにちは、

京都 西京区 桂の桂中・桂川中対象

毎日塾に通える個別指導塾

遊学館の塾長の鶴崎です。

塾をしていると、

「うちの子、来週小テストがあるみたいです」

「学校の課題で分からないところがあるそうです」

というご連絡を保護者の方からいただくことがよくあります。

ただ、こうした連絡の多くは

本来、生徒本人から直接伝えるべき内容です。

つまり、勉強の相談も学校の予定も、

すべて「親経由」になってしまっている。

この状態が長く続くのは、とても危険なんです。

なぜなら、「自分の意見を言わない」=「考えることを放棄している」から。

どんなに丁寧に勉強を教えても、

「自分はどうしたいか」「何が分からないか」を自分の言葉で伝えられない子は、

思考のスタートラインにすら立てません。

そして、この【自分で伝えない癖】は、

中学・高校・大学、さらには社会に出ても続きます。

先生→上司、親→会社の人事。

主語が変わるだけで、

結局「誰かが代わりに言ってくれる」人生になってしまうのです。

以前、ある中学生の生徒がいました。

何か困ったことがあると、いつもお母さんが代わりに連絡してくださる子です。

ある日、私があえて本人に聞きました。

「〇〇の件、自分の言葉で説明してみようか。」

最初はしどろもどろでしたが、

話していくうちにだんだんと整理されてきて、

「こういう時は、こうした方がいいかもしれないです」と、

自分なりの考えが出てきました。

その瞬間、顔つきが明らかに変わったんです。

【人に任せず、自分で考えて話す】という経験が、

子どもの中に「主体性」という火を灯しました。

もし今、

「うちの子は自分のことを話さない」

「全部親が確認しないと動かない」

と感じているなら、

少しずつでも【本人に任せる勇気】を持ってみてください。

失敗してもいいんです。

うまく言えなくてもいいんです。

でも、自分の言葉で話すことを通して、

子どもは確実に「自立の一歩」を踏み出します。

親が全部伝えてあげる優しさよりも、

「自分で伝えてごらん」と背中を押す厳しさの方が、

長い目で見れば、何倍もその子を成長させます。

子どもが何も言わないと、心配になるのが親心です。

でも、「子どもに話させる」というのも立派な教育です。

その一歩を、ぜひご家庭から始めてみてください。