テスト勉強が始まらないのは、子どものせいじゃない?
家庭内にある『3つの落とし穴』とは
こんにちは、
京都 西京区 桂の桂中・桂川中対象
毎日塾に通える個別指導塾
遊学館の塾長の鶴崎です。
「ねぇ、そろそろテスト勉強始めたら?」
「うん…あとでやる」
この会話、何度繰り返しましたか?
でも気づけば、前日の夜。
教科書もノートも机に広がったまま、頭には何も入っていない。
そして、思わず口にしてしまう――
「なんで早くやらなかったの?」
でも…ちょっと待ってください。
本当に「やらない」のは、子どもの問題だけでしょうか?
私の塾では、何百人もの親子を見てきました。
勉強が始まらない子には、『家庭内にある“共通の落とし穴』があるんです。
【落とし穴①】「やりなさい」がルーティンになっている
「勉強しなさい」
「まだやらないの?」
「スマホばっかりじゃなくて…」
どの家庭でも聞こえてくる声です。
でもこれ、毎回言ってるけど、実は逆効果になっていることがあります。
なぜなら、「言われて動く」ことに慣れた子は、自分から動けなくなるんです。
勉強とは本来、「やらされるもの」ではなく「自分で考えて進めるもの」。
でも、毎回のように親が声をかけることで、『受け身のクセ』がついてしまう。
すると、親が言わなければ何も始まらない――そんな状態が続いてしまうのです。
【落とし穴②】家庭に「学習の空気」がない
ご飯を食べながらテレビ、リビングはスマホの通知音が鳴り続ける。
家族がそれぞれのペースで過ごすなか、
子どもにだけ「集中して勉強しなさい」と言っても、難しいですよね。
子どもは、『環境の影響』を大きく受けます。
家庭に「学習スイッチの入る空気」がなければ、なかなか勉強モードになれません。
これは、親が悪いという意味ではありません。
でも、家庭の「当たり前」が勉強の妨げになっている可能性がある、ということなんです。
【落とし穴③】「勉強のやり方」を誰も教えていない
テスト勉強、実はどうやればいいか分かっていない子が圧倒的に多いんです。
・ノートをまとめる=勉強した気になる
・教科書をパラパラ見るだけ
・苦手なところを避けて、得意なところばかり確認している
こうした『見せかけの勉強』が増えると、勉強時間だけが過ぎて、成果が出ません。
そのうち「どうせやってもムダ」となり、やる気も下がっていく。
でもこれは、子どものせいではない。
勉強のやり方を、誰も教えてこなかった結果なんです。
じゃあ、どうすればいいのか?
解決のヒントは、「家庭だけで背負わないこと」です。
親が何度も言っても、空気を変えようとしても、やり方を一から教えても――
それは親の大きな負担になります。
そして子どもは、親から言われることほど反発したくなる。
そんなとき、第三者の存在=塾が大きな意味を持ちます。
塾は、勉強のやり方を教える場所であり、勉強が当たり前に行われる空気があります。
何より、親子では難しい『適度な距離感』の中で、子どもを動かせる存在です。
親も子も、ひとりで抱え込まないで
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「やらない子」ではなく「やれない環境」かもしれない
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勉強習慣は、家庭の空気・声かけ・やり方で大きく左右される
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親の愛情が空回りしないように、『外の力』も活用してOK
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塾は、学力だけでなく、家庭のストレスも軽くする場所
テスト前にイライラするのも、怒ってしまうのも、親のせいじゃない。
でも、それが続くなら、一度立ち止まってみてください。
「塾に通わせるのは、子どものためだけじゃない」
「親も、もっとラクになっていいんです」
テスト勉強が始まらないのは、子どものせいだけじゃない。
でも、動き出すきっかけは、親の「気づき」から始まります。