【夏期講習8日目】
「なぜ?」に答えられない子が増えています
こんにちは、
京都 西京区 桂の桂中・桂川中対象
毎日塾に通える個別指導塾
遊学館の塾長の鶴崎です。
最近の小学生を見ていて、よくあるのが——
「なぜ〇〇だと思いますか?」と聞かれているのに、
「〇〇は楽しかったです」など、感想で答えてしまうケースです。
一見すると『文章が読めていない』ように見えますが、実は違います。
原因は設問の意図を正しくつかめていないことにあります。
つまり、
「何を答えてほしいのか?」
という問いそのものの意味を、読み取れていないのです。
これは国語だけの問題ではありません。
社会であれ、理科であれ、どの教科でも「設問の指示」に
従って答える力が求められます。
そしてこの力は、やがて高校入試でも大きな差を生む力になります。
遊学館では、文章の中身より先に「設問の問い方」に
注目する指導を丁寧におこなっています。
「この質問では何を聞かれているのか?」
「答えるべきポイントはどこか?」
こうした『問いを読み解く力』を育てることこそ、
記述力や読解力を伸ばす第一歩だからです。
とはいえ、こうした力は塾の授業だけでは限界があります。
なぜなら、言葉のセンスや伝える力は、
日々の家庭での言語活動に深く根ざしているからです。
だからこそ、保護者の皆さまにお願いしたいことがあります。
お子さんとの日常会話の中で、
「お母さんは今、何を聞いているのかな?」
と問い返してあげてください。
このたった一言が、「相手の意図をくみ取る力」を育てるきっかけになります。
例えば、
「宿題終わった?」に対して「うん」だけで済ませるのではなく、
「いつ終わったの?」「どこが難しかった?」など、
やり取りの中に『ややこしさ』を少しだけ加えてあげる。
それが、思考の習慣を生む土台になります。
国語のチカラは、家庭での言葉のやり取りの中に育ちます。
夏期講習8日目。
今日も子どもたちは「設問に向き合う力」を少しずつ身につけています。
私も、教科書の向こうにある『本当の力』を伸ばしていけるよう、
引き続き全力で指導してまいります。