【夏期講習13日目】
応用問題が解けない本当の理由
こんにちは、
京都 西京区 桂の桂中・桂川中対象
毎日塾に通える個別指導塾
遊学館の塾長の鶴崎です。
夏期講習も13日目です。
「うちの子、応用問題になると手が止まるんです」
このご相談、毎年必ず耳にします。
でも実は、応用問題が解けない原因は「応用力のなさ」ではないことがほとんどです。
今日の授業でも受験生たちに話しました。
「応用ができないのは、基礎ができていないからだよ」と。
たとえば数学で言えば、難しい関数の問題が解けないのは、
関数が苦手だからではなく、方程式の解き方があいまいだったり、
文字式の扱いが不安定だったりするからです。
つまり「基礎を完璧に使いこなせていない」状態では、
どんなに応用問題を解いても成果が出にくいのです。
応用に行く前に、まず『自由自在な基礎』を
夏期講習も中盤に差しかかり、生徒たちも「もっと難しい問題を解きたい」と
意欲的になってきます。
ですが、焦ってはいけません。
応用力とは、基礎力を自在に組み合わせる力。
言い換えれば、応用力とは「基礎力の再構成力」です。
なので、まだ基礎がぐらついている状態で応用問題に取り組んでも、
「わかった気になって進んでしまう」
「模範解答の表面的なマネで終わってしまう」
といった、危うい勉強に陥ってしまいます。
「手が覚えるまで基礎を繰り返す」
今日の授業では、繰り返し生徒に伝えました。
「応用問題を解けるようになりたいなら、
手が自然に動くまで基礎を反復しよう」と。
英単語も、漢字も、計算も、公式も、理屈も、
『見た瞬間に思い出せる』状態が「基礎が身についている」状態です。
そこまでいけば、子どもたちは自然と応用も解けるようになります。
いまやるべきことは「応用問題」ではなく「基礎の徹底反復」
保護者の方から見て、「もうこのくらいできているんじゃないか?」と
思えるような範囲でも、私は、あえて「もう一度基礎から」と指導することがあります。
それは、「できる」ではなく「使いこなせる」レベルに引き上げるためです。
この時期の基礎固めは、秋以降の伸びしろを決めます。
焦らず、コツコツと、基本を何度も積み重ねること。
それが、最短距離で応用力をつける方法なのです。
子どもたちは日々、少しずつ着実に前に進んでいます。
表面的には見えにくくても、基礎の反復には大きな意味があります。
「地味だけど、大切な努力」を、今日も一緒に積み重ねています。