【夏期講習18日目】
「どれだけ進めたか」だけでなく、「どれだけ戻れたか」
こんにちは、
京都 西京区 桂の桂中・桂川中対象
毎日塾に通える個別指導塾
遊学館の塾長の鶴崎です。
夏期講習も18日目を迎えました。
生徒たちは毎日懸命に取り組んでいます。
今日はその中でも、ある中3生の姿勢に、大人が学ばされる場面がありました。
彼は授業中に「あれ?ここ、実はちゃんと理解できていなかったかもしれない」と、
自ら以前の単元に戻って復習を始めました。
一見、予定していた学習スケジュールからは遅れてしまうように見えます。
でも、これは実は「前進」以上に大事な「学びの選択」なのです。
穴を埋めずに走るのは、危険です
夏の勉強というと、「どこまで進められるか」
「どれだけ先取りできるか」に意識が向きがちです。
もちろん、それも大切です。
受験生にとっては特に、時間が限られている以上、前へ進む姿勢は重要です。
しかし、それ以上に見逃してはならないのが「過去の穴」です。
「なんとなく分かっていたつもり」のまま放置された知識の隙間は、
必ずあとで足を引っ張ります。
中3の秋以降、過去問や実戦演習に入ったときに、
「あれ?こんな基本的なところでつまずくの?」ということが起こり得るのです。
勇気と目的意識を持って「戻る」こと
本当に力をつけるためには、自分の穴に気づき、戻ってその穴を塞ぐ勇気が必要です。
しかもそれは、ただ戻るだけではなく、「なぜ分からなかったのか」まで
考えながら取り組むことがポイントです。
戻るという行為には、時間もエネルギーもかかります。
でも、そこでしっかりと埋めきることができれば、
周辺の知識も一緒に整理され、理解の定着度は何倍にもなります。
結果的に、それは「この先を走るための強固な道づくり」になるのです。
この夏で「落とし穴」をすべて埋めよう
今、お子様が「分からない」「思うように進まない」と感じているとしたら、
それは『停滞』ではなく『準備』の時期かもしれません。
焦らず、目の前の課題に丁寧に取り組み、自分の足元を固めていくこと。
それが、夏の後半以降、志望校に向かって思いっきり走り出すための最大の助走になります。
私も、一人ひとりの「戻る勇気」を支え、点検し、必要があれば伴走しながら、
一つひとつの穴を一緒に埋めていくつもりです。
この夏、地盤をしっかり固めた生徒ほど、秋以降に一気に伸びていきます。
今はその準備期間。
どうかご家庭でも、ぜひ「戻ることの大切さ」をお子様と共有していただければ幸いです。